感染予防としてできる5つの基本について

監修:国際医療福祉⼤学医学部 感染症学 主任教授

国際医療福祉⼤学成⽥病院 感染制御部部⻑ 松本哲哉 先⽣

感染防止の5つの基本

重症化リスクの高い方は、引き続き基本的な感染対策を続けることが大切です。またそれ以外の方も、新型コロナウイルス感染症の流行の程度に関わらず、感染を防ぎ、周囲の人を守ることは重要です。

以下の新型コロナ感染対策「5つの基本」1)を一人一人が身につけておく必要があります。

感染防止の5つの基本
感染防止の5つの基本
感染防止の5つの基本
感染防止の5つの基本
感染防止の5つの基本
出典
厚生労働省:第118回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和5年3月8日)資料3-9

~適切なマスクの着用に

努めましょう~

マスクの着用を含めた基本的な感染対策は、個人の判断に委ねられています。ただし、重症化リスクのある方が新型コロナウイルス感染症の流行期に混雑した場所に行く際は、感染対策としてマスクの着用が効果的です2)。それ以外の方は場面に応じた感染対策が求められ、医療機関や高齢者施設を訪問する際、混雑した交通機関*を利用する際などに、重症化リスクのある方への感染防止を目的としたマスクの着用が推奨されていま2)

適切なマスクの着用に努めましょう適切なマスクの着用に努めましょう
本人の意思に反して、マスクの着脱を強いることがないよう、
個人の主体的な判断が尊重されるよう、ご配慮をお願いします。
本人の意思に反して、マスク
の着脱を強いることがないよう、
個人の主体的な判断が
尊重されるよう、

ご配慮をお願いします。

※概ね全員の着席が可能であるもの(新幹線、通勤ライナー、高速バス、貸切バスなど )を除く。

厚生労働省:マスクの着用について

新型コロナウイルス感染症は、重症化リスクの有無によって適切な対処法が異なります。

まずはご自身やご家族の重症化リスクを確認しましょう。

重症化リスクがなく軽症で済んでも、後遺症が残る可能性があります。

自分自身や家族や友人などの大切な人を守るためにも、

若い世代の方々も積極的にワクチン接種を検討しましょう。

また、感染した場合でも現在では治療の選択肢が増えてきています。あなたにあった治療法を主治医の先生とご相談ください。

注意が必要なのはどんな人?

注意が必要なのはどんな人?

注意が必要なのはどんな人?

今すぐ確認してみましょう

以下の表に当てはまる項目がひとつでもある方は、ない方と比べて新型コロナウイルス感染症の重症化の危険性が高いことがわかっています。

年齢
  • 65歳以上

体型
  • 肥満がある(BMIが30以上)

生活習慣
  • タバコを吸う(現在および過去)

  • 運動不足

基礎疾患(持病)

以下のような持病や既往歴がある

  • 高血圧

  • 糖尿病

  • がん

  • 慢性の肺の病気(COPDなど)

  • 慢性の腎臓の病気

  • 心臓の血管の病気(心筋こうそく、狭心症など)

  • 脳の血管の病気(脳こうそく、脳出血など)

  • HIV感染症

  • 臓器移植による免疫不全

  • ステロイド等の免疫を抑える薬を使っている

妊娠
  • 妊婦(妊娠後半期)

BMI:体格指数 [計算]BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}

COPD:慢性閉塞性肺疾患、HIV:ヒト免疫不全ウイルス

厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き 第10.0版より作成

あてはまる項目がある方は、

新型コロナウイルス感染症の感染に備え、取るべき行動について

かかりつけ医に相談してみてはいかがでしょうか。

あてはまる項目がある方は、

新型コロナウイルス感染症の

感染に備え、取るべき行動について

かかりつけ医に相談してみては

いかがでしょうか。

出典

  • 1)
  • 2)
2023年11月作成 CVD46N001B